カスタムGPT廃止はいつ?プラグイン移行の手順と注意点

カスタムGPT廃止はいつ?プラグイン移行の手順と注意点 業務自動化・実装

こんな人・場面向けの記事です:社内の業務用に「カスタムGPT(GPTs)」を作って使っている、または部署の誰かが作ったGPTを毎日使っている非エンジニアの方。期限までに何をすればよいかを確認し、上司やチームに説明したい場面を想定しています。

この記事で分かること

  • OpenAIは、カスタムGPTを廃止して「プラグイン」へ移行する計画を公式ヘルプで公開しました。提供終了の予定日は2026年12月11日で、すべてのChatGPTプランが対象です[3]
  • 移行では、GPTの「指示」「接続アプリ」「ナレッジファイル」は引き継がれます。一方で、カスタムアクション・会話履歴・選んでいたモデル・共有設定は引き継がれません[1]
  • いま必要なのは「作った人・使っている人・つないでいる外部サービス」の棚卸しです。特にカスタムアクションを使っているGPTは、作り直しに技術的な作業が必要になる場合があるため、時間を多めに見ておく必要があります[1]

何が発表されたのか

OpenAIはヘルプセンターに「カスタムGPTの廃止と移行に関するFAQ」を公開し、カスタムGPTを廃止して、作成者がプラグインへ移行できるようにする計画を示しました[1]

ここでいうプラグインとは、再利用できる指示・接続したツール・その他の機能をひとまとめにした入れ物のことです。プラグインには、指示や手順の案内をする「スキル」、外部のアカウントや情報・操作をつなぐ「接続アプリ」、管理者がワークスペース向けにアプリを設定するための「アプリテンプレート」を含められます[2]

FAQには「この移行はすべてのChatGPTプランに影響する」と書かれています。ただし、移行機能やプラグインの利用可否は、アカウントやワークスペースによって異なるとも書かれており、自分のアカウントに出る製品内の通知に従うよう案内されています[1]

いつ、何が起きるのか

公式FAQが示している日程は次のとおりです。Enterpriseワークスペース向けの日程として書かれており、OpenAI自身が「日程は変更される可能性があります」と添えています[1][3]

時期 起きること(公式FAQの記載) 読み方(筆者の整理)
2026年9月11日 管理者向けの通知。組織が準備を始められるようにするもの[1] 情シスや管理者にはすでに通知が届いている可能性がある
2026年9月22日 移行機能と利用者向けバナーの「目標日」。すべてのワークスペースでその日に使えるとは限らない[1] 移行ボタンが見えなくても、直ちに異常とは限らない
2026年10月26日(予定) 新しいカスタムGPTの作成が終了。移行したい下書きは、この期限までに公開しておく[3] 下書きのまま放置しているGPTがあるなら、ここが実質の締切
2026年12月11日 提供終了の予定日。カスタムGPTは動作を停止する[3] この日以降も同じ業務を回すには、代わりの仕組みが要る

FAQは「既存のGPTは、既存のアクセス権とワークスペースの権限に従って、廃止日まで引き続き使える」と説明しています[1]。つまり、今日いきなり使えなくなるわけではありません。ただし、移行を実行した後の元のGPTは読み取り専用になり、作成者でも削除できなくなります[1]。大事な修正は、移行の前に終わらせておく必要があります。

引き継がれるもの・引き継がれないもの

移行で何が残り、何が消えるのかは、事前に把握しておきたい点です。公式FAQの記載を整理すると次のようになります[1]

項目 移行後どうなるか
GPTの指示(instructions) 新しいプラグインの中の「スキル」になる[1]
接続していたアプリ プラグインの「アプリ」として追加される[1]
ナレッジファイル(アップロードした資料) プラグインの参照ファイルにコピーされる[1]
カスタムアクション(外部APIとの独自接続) 引き継がれない。置き換えを用意するまで、それに依存する機能は動かない[1]
これまでの会話履歴 プラグインには移らない[1]
選んでいたモデル 引き継がれない。Enterpriseでは組織の既定が適用される[1]
共有設定(誰に公開していたか) 引き継がれない。移行したプラグインは非公開の状態から始まる[1]

注意したいのはカスタムアクションです。FAQは「接続を作り直すには、カスタムMCPサーバーと技術的な設定が必要になる場合がある」と述べています[1]。社内システムや外部サービスをGPTから直接呼び出している場合は、自分だけでは完結しない可能性が高く、早めに担当部署へ相談したほうが安全です。

また、移行しても自動的に配布されるわけではありません。FAQは「移行はプラグインを自動でインストールしたり、他の人にアクセス権を与えたりはしない」と明記しています[1]。チームで使っていたGPTなら、配り直す作業が別に発生します。

自分の職場にとって何を意味するのか(筆者の整理)

ここからは出典の内容をもとにした筆者の整理で、OpenAIの主張ではありません。

この変更で実務上いちばん痛いのは、機能の差ではなく「誰が何を作ったか分からない」状態だと考えられます。カスタムGPTは、現場の担当者が上長の承認なしに数分で作れました。その結果、議事録の整形、見積書のチェック、FAQ対応といった業務が、個人が作ったGPTの上で静かに回っている職場は珍しくありません。

FAQによれば、移行できるのは原則としてそのGPTの作成者(Enterpriseではワークスペース管理者も可)で、他人のGPTを使う権限があっても移行する権限にはなりません[1]。つまり、作った本人が異動・退職している業務用GPTは、そのままでは引き継げないおそれがあります。

もう一点は、移行後に挙動が変わりうることです。FAQは「移行したプラグインは違う応答をする可能性がある」として、いつもの指示文と、少し難しい事例の両方で比較するよう勧めています[1]。選んでいたモデルが引き継がれないため、出力の細かな癖が変わる可能性も考えられます。

具体例:社内のGPTを棚卸しする手順(筆者の整理)

以下は、公式FAQの「いま準備できること」の記載をもとに、非エンジニアの担当者向けに筆者が組み立てた手順の例です[1]

  1. 使っているGPTを書き出す。自分が作ったもの、他の人が作ったものを分けて一覧にします。業務名(例:月次報告の要約)と、週に何回使うかも添えます
  2. 作成元のアカウントを確認する。FAQは、複数のアカウントやワークスペースを使っている場合、GPTがどこで作られたかを確認するよう案内しています。日程と権限は、作成元のアカウントのものが適用されます[1]
  3. カスタムアクションの有無を確認する。外部サービスや社内システムを呼び出している設定があれば、情シスや開発の担当者に共有します。ここだけは自力で直せない可能性があります[1]
  4. いつもの指示文を保存する。FAQも「見慣れた指示文をいくつか保存しておき、置き換え後の結果と比べる」ことを勧めています[1]
  5. 必要な編集を先に終わらせ、公開しておく。移行は最新の公開版を使い、下書きや未公開の編集は移りません。なお、ここでいう公開は一般公開を意味しません[1]
  6. 移行できるようになったら実行し、比較する。「マイ GPT」(英語表示では My GPTs)に移動し、対象のGPTで「プラグインに移行」(Migrate to plugin)を選んで案内に従います[3]。移行後は、保存しておいた指示文で結果を見比べます
  7. 使ってもらう人に配り直す。移行したプラグインは非公開から始まるため、実際の利用者に届いて動くかまで確認します[1]

作成者が不在のGPTについては、次のような社内アナウンスが考えられます(筆者の例です)。

業務で使っているカスタムGPTの一覧を作っています。ご自身が作成したGPTがある方は、業務名・利用頻度・外部サービスとの連携の有無を、今週中にご返信ください。作成者が不明なGPTは、代わりの手段を検討します。

保存用チェックリスト:カスタムGPTの移行前に確認する項目

社内で共有して使える確認項目です(筆者の整理)。

  • 業務で使っているGPTを一覧にし、それぞれ「自分が作成者か」を記録したか
  • 各GPTが、どのアカウント・どのワークスペースで作られたかを確認したか[1]
  • カスタムアクションを使っているGPTを洗い出し、担当部署に共有したか[1]
  • 移行前に必要な編集を終え、公開済みの状態にしたか[1]
  • 比較用に、いつも使う指示文と期待する出力を保存したか[1]
  • 作成者が異動・退職しているGPTについて、代替案を決めたか
  • 移行後、実際の利用者がプラグインを使えるところまで確認したか[1]
  • 廃止予定日までに、代わりの手順が動くことを確認する日程を押さえたか

上司・同僚に説明する3行

  • OpenAIはカスタムGPTを廃止し、プラグインへの移行を進める計画を公表した。提供終了の予定日は2026年12月11日[3]
  • 指示・接続アプリ・参照ファイルは引き継がれるが、カスタムアクション・会話履歴・モデル指定・共有設定は引き継がれない[1]
  • まず、業務で使っているGPTの棚卸しと、作成者が不在のGPTの扱いを決める必要がある(日程は変更される可能性があるため、製品内の通知も確認する)[1]

よくある質問

Q1. 無料プランや個人のPlusでも関係ありますか?

FAQは「この移行はすべてのChatGPTプランに影響する」と述べています。ただし、移行機能やプラグインの利用可否はアカウントやワークスペースによって異なるため、自分のアカウントに表示される通知を確認するよう案内されています[1]。また、影響を受けるEnterpriseワークスペースで作られた公開GPTは、個人アカウントから使っていてもその移行の対象に含まれます[1]

Q2. 自分は作っていません。誰かのGPTを使っているだけです

その場合、自分で移行する必要はありませんし、使う権限は移行する権限にはなりません。GPTに表示される通知と、作成者からの案内を確認してください[1]。元のGPTを使えることが、代わりのプラグインを使えることを保証するわけではない点にも注意が必要です[1]

Q3. 移行すると費用は増えますか?

Enterpriseワークスペースについて、FAQは「アプリを含まない移行済みGPTをInstant Chatで使う分には追加の費用は発生しない」と述べています。一方、会話を通じてプラグインを作成・編集する操作はWorkまたはCodexを使い、Workでのアクションはクレジットを消費するとされています[1]。金額は契約によって異なるため、詳細は管理者や担当営業に確認してください。

限界・未確認事項

  • 本記事は、OpenAIのヘルプセンターに掲載された移行FAQ(英語版・日本語版)とプラグインの解説ページの記載に基づいています。記事作成時点で公開されていた内容であり、OpenAI自身が「日程は変更されることがある」と明記しています[1]
  • 詳細な日程は、影響を受けるEnterpriseワークスペース向けのものとして示されています。Business・Plus・無料プランなど他のプランの具体的な日程は、FAQには書かれておらず、製品内の通知を確認するよう案内されています[1]
  • 移行機能の画面や操作手順は、実際の管理画面で筆者が確認したものではなく、ヘルプの記載に基づく説明です。
  • 移行後にどの程度出力が変わるかは、GPTの内容によって異なります。公式FAQも「違う応答をする可能性がある」と述べるにとどまり、具体的な差の大きさは示されていません[1]
  • カスタムアクションの再構築に必要な工数・費用は、出典からは分かりません。接続先のサービスや社内の体制によって大きく変わると考えられます。

参考・出典

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